1つのことに熱中する性格が、
医療・看護教材の製品開発にはまっています!
株式会社京都科学 入社3年目 T・K さん
1891年、島津製作所の創業者・島津源蔵氏が始めた科学標本製作をルーツに、1948年に誕生した株式会社京都科学。医学・看護教育教材の草分け的存在かつトップメーカーで製品開発に挑むT・Kさんにインタビューしてきたワン。
世界60か国以上で採用されている
医療教材製造を通じた社会貢献性に魅力
医学・看護教育教材を製造する歴史ある企業で、医療機関や大学と連携しながら、模型・標本や超音波診断、システムを搭載したシミュレータなどを開発しています。60カ国以上の大学や医療機関で製品が採用されている、海外でも信頼の厚い会社です。
入社後、上司と話し合った結果、造形・メカ・電気・ソフトウェアと4分野ある製品開発部門のすべてを経験させてもらっています。それぞれの分野が連携して1つの製品を作り上げるため、各分野の仕事のやり方や特徴を学びたいと思ったからです。造形では、シリコン皮膚を用いた犬の模型制作などを、メカ分野では、体温計の筐体組付けなどにかかわりました。今は主に電気系の仕事に従事し、基板の設計から実際の電気の流れの解析、基板実装部品の修正対応などを行っています。大学時代の専門は理工学部の電子。医学部と連携できるという理由で選んだ研究室では、医学部から細胞サンプルを提供してもらい、光で解析・測定する研究などに取り組んでいました。就職活動でも医療業界を中心に進め、その中で「医療教育教材」という分野を知るにつれ、がぜん興味が沸いてきました。その高い社会貢献性に魅力を感じ入社を決意しました。
熱中する性格が製品開発に活かされている
個人的な目標は英語力の向上
働き始めて3年近くですが、試作品の動きを検証する際に想定通りに動いたり、チーム内からの要望が反映され感謝されたりするときにやりがいを感じています。2023年には特注で、自動分娩シミュレータの改良に挑戦しました。生産中止で手に入らなくなった部品の再選定や操作用のタッチパネルUIの修正など設計にかける時間も多く、期日までに完成できた際に営業さんからねぎらってもらったことを嬉しく覚えています。1つのことに集中し熱中する性格が、製品開発という仕事にとても活かされているようです。
同じ年の9月には、アメリカでの展示会にも参加しました。弊社から約20製品を展示し、製品紹介を英語で行いました。3回生から入っていた大学の研究室は、留学生が多く、教授の1人は日本語ができない方でしたので、大学院を含めると4年にわたり日常的に英語に触れていたんです。ですから、海外でもコミュニケーションには不自由しないだろうと思っていたのですが、片言しか話せず、製品の特長などをうまく伝えることができませんでした。世界に展開している製品の開発にかかわっている企業の一員として、もっと英語力を伸ばすことが今の目標です。
自分の熱量が高くなることは?
納得できる会社を見つけてほしい
製品開発そのものにおいても、もちろん実力をつけていくつもりです。まずは電気主任技術者資格を取得し、コイルやコンデンサなどの知識や仕組みについて、理論的に理解したいと思っています。当然、製品開発に反映できる知識ですからね。医師や助産師、看護師、獣医などを目指す人のために日々、勉強を重ね、これからも製品開発に尽力していきたいと思っています。休みの日は時間を忘れて、読書に没頭。今は綾辻行人さんの「館シリーズ」を楽しんでいます。
就職活動を振り返ってみると、自分が挑戦したいことが明確に分かっているということは、非常に大きな熱量につながりました。一筋縄ではいかない就職活動ですが、夢に挑戦できる環境を手に入れるために、ご自身が納得できる会社をぜひ見つけてくださいね。