大阪人間科学大学心理学部「心理学特講」の講義に、投資育成の投資先である名和株式会社 代表取締役社長の名和史紘様にご登壇いただきました。
今回、名和社長には、「働きやすさ」と「やりがい」をテーマに、これから社会に出ていく学生の皆様に対してエンゲージメントや心理的安全性について解説していただき、後継者として企業を変革させてきた際の苦悩などについてご講演いただきました。その一部をレポートいたします。
同社は経営理念を「いい会社を創りましょう 自分ために、みんなの力で」としています。名和社長からは、「そもそもいい会社の定義は何か?」と学生に問いかけ、「いい会社の定義はひとそれぞれです。いい会社と感じてもらうためには、社員一人ひとりのエンゲージメントが大切。また、働きやすさを担保する心理的安全性や福利厚生の充実なども必要」と解説していただきました。
また、同社が定める行動指針の根本となる「自主性に裏付けられた責任ある自由」、「会社の課題を自分事として捉える当事者意識」、「ゴールデンサークル(※)」について説明をしていただき、これから人生の半分以上を過ごす職場(キャリア)を考える機会を提供していただきました。
※物事を「Why(なぜ)→How(どうやって)→What(何が)」の順で伝えることで、相手の共感を得やすくなるという理論。
また、名和社長ご自身の入社してからの失敗談や組織変革への挑戦についても、様々なエピソードを交えてお話いただきました。「トップダウン型組織からの自律型組織への変革を進めるなかでは、挫けそうになったり身体に変調をきたしたこともありました。しかし、学生の頃から学んでいるコーチングの言葉『成長、変化には痛みをともなう』を支えに、社員とのコミュニケーションを絶えず行うことで社風が変わってきました」と力強く語られました。
最後には学生が自分自身の思考特性を分析するワークを実施し、大いに盛り上がりました。
受講した学生も、同社の経営理念や行動指針、それらを確立するまでの変革の苦しみなどに感銘を受け、これから社会にでて働くことを肯定的に捉えるきっかけとなったのではないでしょうか。
名和社長、貴重なお話をありがとうございました。
【名和株式会社 会社概要】
各種エンターテイメントや団体などの衣装やコスチューム・ダンサーインナーから、生涯スポーツなどの健康分野において年配の方でも安心して着用できるカジュアルウェアやダンスウェアなど、スポーツ衣料等において幅広く企画・製造・販売している。2022年5 月よりフェムテックブランド「Kwom(コム)」をオープン。衣料製品は全て本社工場または日本国内の協力工場にて製造している。「いい会社を創りましょう 自分のために、みんなの力で」を経営理念とし、自律型組織の構築を進めている。
【本社所在地】大阪市都島区東野田町4-20-8
【従業員数】29名
【会社HP】https://www.nawa.co.jp/