甲南大学経済学部「地方財政」の講義に、投資育成の投資先であるアラオ株式会社 代表取締役社長の荒尾幸生様にご登壇いただきました。
今回、荒尾社長には、「アラオ株式会社が考える“社員満足”から繋げる地方財政への貢献」をテーマに、地方財政における企業・個人の役割や同社のどのような取り組みが結果として地方財政への貢献に繋がっているのかなどについてご講演いただきました。その一部をレポートいたします。
「一見、企業や個人は地方財政とは関与していないように思えるが、実は誰もが地方財政の一翼を担っている。企業は利益があるからこそ、税金を納められる。日々の個人の努力の集大成が企業の業績に反映され、その地域に集まる企業の業績の集大成が地方財政を支える財源の一部となっており、個人一人一人が地方財政を支えている。ただし、普段からそれを意識する必要はなく、まずは自分の幸せを考えることが重要で、アラオ株式会社では直接的に顧客満足を求めず、社員が満足、幸せになることを求めている。具体的には、①“肯定”を前提に話を聞く(否定から入らない)、②任せると言ったら最後まで任せる、③常に(笑顔でいるように努めることで)社員に“安心”を与える、④決して無理をさせない、などを実践することで、社員満足度を高め、結果として顧客に満足を提供できれば良いと考えている」などとお話しいただきました。
主力商品の「エコ点字パネル」
「学んだことは実践して初めて身に付く。自分事に捉えられるか否かで思考・行動・結果が変わる。受動で聞くか、能動で聞くかによって、全てにおいて差が出てくる。世の中のどんなテーマ(地方財政、地方行政、SDGS、まちづくり、地域活性など)でも良いので、自分には何ができるのか、自分自身で考えて能動的に動くようにして欲しい。そして、今日聞いたことの1つでも良いので覚えておき、今後の人生で実践するようにしていってもらいたい。また、就職活動では、できるだけ会社の代表者の生の声を聞くことで、どのような考え・思いで事業をしているのか、何を大事にしている会社なのかなどを見極めて欲しい」など、就職活動を控える学生たちにエールを送られていました。
荒尾社長、貴重なお話をありがとうございました。
【アラオ株式会社 会社概要】
工業用・建設用ゴム・プラスチック製品等の専門商社。建築道路工事主体に安全と環境をテーマにゴムとプラスチックを素材に特長ある製品をたえまなく市場に提供している。付加価値をいかに付けるかを考えた商品開発特許を中心とした工業所有権の獲得、エコ商品の開発などを、これから生き残るための最大のテーマと考え、様々な新商品開発に取り組むことで更なる成長を目指している。
【本社所在地】大阪市天王寺区国分町3-30
【拠点】東日本営業本部、西日本営業本部、商品本部、事業部、商品センター
【従業員数】78人
【会社HP】http://www.arao.co.jp/