株式会社菰下鎔断会社情報

企業情報

当社は昭和１１年の創業以来、日本における自動精密鎔断業のパイオニアとして、常に一歩先を見つめた研究と技術開発で、わが国を代表する大手企業様をはじめとした基幹産業の発展に貢献してまいりました。
昨今、産業の各分野における技術革新は誠にめざましいものがあります。幅広いお客様のハイレベルな、あらゆるニーズに対しスピーディにお応えできるよう、私どもでは常に最新の設備体制で日々研鑚に努めながら産業発展の一翼を担ってきたと自負しております。

当社は、今日まで国内産業を支え続けている老舗メーカーです。しかし、現状に決して満足するつもりはありません。技術に果てはありませんので、一度満足してしまえばそれ以上の成長はないと考えております。
2021年には新工場も立ち上げました。この新工場では｢製缶｣に取組んでいます。お客様のご要望に合わせて、｢鎔断｣から更に次の工程へ、事業領域の拡大にも挑戦しております。

｢技術｣に、そして｢成長｣に挑戦し続ける会社です。

事業内容

当社は金属加工品の製造販売を行っております。
主に鎔断品、ガラス鋼管、高圧継手品を取り扱っております。

会社名にもあります「鎔断」とは、鉄板を融点以上に加熱して溶かしながら切断する技術です。
鎔断品の用途は多岐にわたり、産業機械（コンベア、プレス機械、破砕機など）、建機・土木機械（トンネル掘削機、クレーンなど）、造船（船舶ディーゼルエンジン、蒸気タービンなど）、その他（車両、リニア、遊園地機械、原子力設備、洋上風力発電設備など）に使用されています。
また、鉄板を切断する「鎔断」だけでなく、お客様のご要望に応じて、｢開先｣や｢熱処理｣、｢プレス｣、「製缶」といった工程も自社で行っております。
｢開先｣とは、次の工程で溶接をする場合の前処理で、溶接するところを前もって｢斜めにカット｣しておくものです。この工程もガス鎔断の応用です。
｢熱処理｣は、一般的に特殊鋼と言われる｢鉄｣を炉の中で熱を入れることで、硬くしたり軟らかくしたり製品の金属特性を変える工程です。お客様の最終製品の使用用途に応じて、また次の工程で｢曲げ｣が入る場合には｢鉄｣が割れない様にするなどの目的で利用されます。
｢プレス｣の工程は、｢鎔断｣や｢熱処理｣により歪[ひずみ]や反りが生じた製品を矯正する工程です。
｢製缶｣とは、曲げ加工や溶接をし、切断した「鎔断品」を組み立てる加工です。

｢鉄｣をお客様のご要望の形に切断することをメインに取組んできましたが、よりお客様の求めるもの、最終形に近いものとして出荷できるように、「鎔断」プラスαの付加価値を提供しております。

当社の魅力

◆経営理念『四方良し』
　「売り手良し」「買い手良し」「作り手良し」「世間良し」の四方良しの経営理念は、近江商人の「三方よし」に当社は製造業ですので「作り手良し」を加えております。
「売り手（営業）」、「買い手（お客様）」、「作り手（製造現場）」、「世間」みんなが良しとなるような商いをすることで、長続きする商売ができます。常にお客様目線での対応を念頭に、仕事をする姿勢が重要です。
◆当社の強み
　・極厚鋼板の切断・・・当社は、厚板と呼ばれる6mm以上の板厚の鉄を切断していますが、中でも極厚板（150mm以上）の切断を得意としています。
　・鎔断品の精度・品質・・・一品一様のお客様に対応した精度・品質の鎔断品を提供しています。製品の精度で一般的に許容される誤差の事を「公差」と言いますが、当社は常に「公差ゼロ」を目指しています。
　・業界屈指の豊富な在庫量・・・鋼材は材質、板厚共に豊富に取り揃えており、お客様のご要望にタイムリーに対応しています。
　・鎔断品プラスαの付加価値・・・鉄を切断する「鎔断」だけでなく、熱処理炉やプレス機を社内設備として持つことで、お客様のニーズに納期短縮・コスト面でも対応しています。また、2021年に製缶工場を竣工し、更にお客様のご要望に応えるよう挑戦し続けています。