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イベントレポート


【公開日:2023年12月8日】 京都電機器株式会社/龍谷大学 経営学部「経営革新論」

龍谷大学 経営学部「経営革新論」の講義に、投資育成の投資先である京都電機器株式会社 代表取締役社長の小西 秀人様にご登壇いただきました。

今回、小西社長には 元々大手企業の下請をしていた同社が、如何にして下請企業から脱却し、自社ブランドを確立されていったかなどについてお話しいただきました。

京都電機器株式会社/龍谷大学 経営学部「経営革新論」

同社が生産する電源装置は普段目にすることはないが、半導体製造装置をはじめ、機械を動かすためには不可欠な存在。そんな電源装置の設計~開発、製造を一貫して対応できる同社だが、下請から自社ブランドを確立するまでには数々の苦労があったという。 自社製品を開発した経験がなかったため、誰が開発するのか、どこに販売しにいくのか、など当初は全員が不慣れで会議をするだけでも大変だったという。大手企業の定年退職者など外部から人材を招聘しながら技術力を磨き、専門部署の設置など組織変革にも取り組んだ。マーケットを絞りながら、自社の事業領域を定め、時代の変化に合わせて、経営理念に掲げる「常に変化に挑み」続けてきた。 変革の大きなきっかけは1999年の本社移転。当時の年商に匹敵する、巨額の借入資金を投じて本社を新築。背景には今後の事業展開や人材採用面などを考慮した緻密な計算があったが、「最後はえいや!で決めた。若かったのもあると思う。ハンコを押すのが怖かったし、リーマンショックなどのときにはドキドキした。でも、これをしたから今がある」と力強く語る小西社長。

京都電機器株式会社/龍谷大学 経営学部「経営革新論」

また、参入障壁を常に意識しており、特許取得や製品の心臓部であるパワーモジュールの内製化による生産技術のブラックボックス化など他社が真似できない体制づくりに余念が無い同社。今後、自動運転をはじめ、生成AI等で半導体市場の拡大が予想されており、「チャンスを掴もうと思うと、何か行動しないといけない」という小西社長の言葉通り、時代の変化を敏感に感じ取りながら、次々と変革を成し遂げる同社の姿に心を躍らせた学生も多かったのではないでしょうか。

小西社長、貴重なお話をありがとうございました。

講義日:2023年12月8日

【京都電機器株式会社 会社概要】
パワーエレクトロニクスとオプトエレクトロニクスの2つの事業分野を中心にビジネスを展開。パワーエレクトロニクス分野では産業用高信頼性電源装置等、オプトエレクトロニクス分野では外観検査用LED照明装置等を、デジタル制御技術をベースに高性能、多機能、小型化を進め、顧客の利便性を追求しています。

【本社所在地】〒611-0041 京都府宇治市槇島町十六19-1
【拠点】本社工場・西日本営業所(京都)、東日本営業所(神奈川)
    瑞穂工場(京都)、久御山工場(京都)、中国工場(上海)
【従業員】180名
【会社HP】https://www.kdn.co.jp/
【採用情報】https://www.kdn.co.jp/careers/

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