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イベントレポート


【講義日:2025年12月16日】  株式会社因幡電機製作所 / 大阪公立大学 商学部「技術論」

大阪公立大学商学部 「技術論」の講義に、投資育成の投資先である株式会社因幡電機製作所 代表取締役社長の川口久文様にご登壇いただきました。

今回、川口社長には、「会社と技術と人」と題して、現場で積み重ねてきた経験を基に、社会インフラを支えるメーカーとしての株式会社因幡電機製作所の技術と事業戦略についてご講演いただきました。その一部をレポートいたします。

株式会社因幡電機製作所/大阪公立大学 商学部「技術論」

株式会社因幡電機製作所はインフラを支える「でんき」(施設用配電盤)と「あかり」(屋外照明、照明用ポール)のメーカーで、大阪、奈良、群馬に生産拠点を構えています。

最初に、本講義で学生の皆さんにお伝えしたいこととして、次の3つが挙げられました。
 ・技術とは価値を生み出す力であること
 ・価値は時代とともに変化し、それに合わせて技術も変化すること
 ・技術を活かすのは最終的には“人”であること
価値とは何かについて、Sheth、Newman & Grossによる消費者価値の分類-①機能的価値(役立つ・便利・高性能・使いやすい)、②情緒・心理的価値(安心・信頼・満足・心地よさ)、③経済的価値(コスト削減・効率向上・時間短縮)、④社会的価値(所属意識・社会階層・承認)、⑤新規性価値(新しい体験・革新性・刺激)が紹介され、それぞれの時代で変化する消費者の求める価値に応じて技術力を進化させることによって、1962年の設立以来、会社の成長を遂げてきたことが説明されました。

株式会社因幡電機製作所/大阪公立大学 商学部「技術論」

また、「市場(既存/新規)」と「製品(既存/新規)」の2軸で、企業の成長戦略を4つの方向性(市場浸透、新市場開拓、新製品開発、多角化)に分類する経営戦略フレームワーク「アンゾフの成長マトリクス」に基づき、新製品開発戦略(既存市場での新製品投入=消費電力が低い照明や振動への耐性が高い照明ポールの土台部品など)と多角化戦略(新規市場での新製品投入=AIによって死角の状況を検知・記録するカーブミラーや漏電状態を監視・収集・通報する通信測定器など)について説明があり、既存の技術と全く新しい技術を組み合わせて新たな価値を生み、社会課題の解決に向けた提案を行っていることが紹介されました。

株式会社因幡電機製作所/大阪公立大学 商学部「技術論」

技術は単体で価値を生むものではなく、自社固有の技術と普及が進む先端技術をどのように掛け合わせるか、そのアプローチに人がどう関与するか。技術を活かすのは最終的には“人”であるということを、最新の事例とともに分かりやすく解説していただきました。

会社とは?経営とは?といったテーマ外の本質的な問いに触れつつ、「巨人の肩の上に立つ」―出来上がった技術をさらに高め、発展させるのが皆さんの役割である、との学生への力強いエールを含んだ貴重なお話でした。川口社長、ありがとうございました。

【株式会社因幡電機製作所 会社概要】
設立以来、配電(官公庁やビル、マンション、工場など大規模施設向けの配電盤)、照明(道路灯、防犯灯、街路灯、仮設照明などの器具および照明用ポール)分野を得意としてきた社会インフラ型のメーカー。営業、設計、工場が一体となり製品をカスタマイズできる体制を整え、多様な顧客ニーズにあわせられる“対応力”を強みとしている。

【本社所在地】大阪市西区立売堀3 – 1 – 1 大阪トヨペットビル7 F
【従業員数】263人
【会社HP】https://www.inaba.com/

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