近畿大学経営学部「中小企業経営者論」の講義に、投資育成の投資先である株式会社関西金属工業所 代表取締役社長の豊川麻様にご登壇いただきました。
投資育成の投資先企業経営者にご登壇いただき、リレー形式で講義を行っています。
今回は株式会社関西金属工業所 代表取締役社長の豊川麻様にご登壇いただき、「中小企業の100年経営」というテーマでご講義いただきました。
その一部をレポートいたします。
みがき棒鋼の専業メーカーとして、創業から93年の歴史を誇る同社。みがき棒鋼の需要は、創業当初の弾丸・兵器用途から、時代の移り変わりとともに、産業機械、自動車、家電製品、IT機器へと広がってきました。
その中で、同社が創業以来一貫して大切にしてきたのが、「人を大切にする会社」という企業姿勢です。講義では豊川社長から、充実した給与や福利厚生、キャリアアップ支援、フラットな社風、さらには社員の健康促進への取り組みなどについて、具体的な事例を交えながら紹介していただきました。
これからの100年に向けては、環境分野や高付加価値サービスの強化や、人手不足対策として外国人・高齢者の雇用促進などのビジョンが語られました。その中で、近江商人の「三方よし」の精神に加え、「作り手(従業員)よし」「未来よし」「地球よし」の3つを含めた「六方よし」の考え方で、みがき棒鋼のさらなる可能性を切り拓いていくという力強い抱負が印象的でした。
最後に、鉄鋼業界という男性の多い業界で会社を継承した自身の経験をふまえ、豊川社長から受講生へ向けて「失敗を恐れず、自らの可能性を信じてチャレンジしてほしい」という熱いエールが送られました。その言葉は、学生たちの心に深く響いたようでした。
豊川社長、貴重なお話をありがとうございました。
【株式会社関西金属工業所 会社概要】
平・角鋼を主体とするみがき棒鋼の専業メーカーです。全工程を社内で一貫生産しており、最新設備の導入、徹底した品質管理・検査を行うことで、高精度品(歪み・曲がり・疵等がない)を生産できます。さらに、豊富な在庫・金型を保有し、多品種・少量・短納期に対応できることから各得意先より高い評価を受けており、確固たる事業基盤を確立しています。今後もユーザーからの多種多様なニーズに応えるとともに、常にみがき棒鋼の新たな可能性を追求していくことで更なる成長を目指しています。
【本社所在地】大阪府枚方市招提田近1-4
【会社HP】https://www.kansai-metal.co.jp