近畿大学経営学部「中小企業経営者論」の講義に、投資育成の投資先である株式会社エージェンシーアシスト 代表取締役社長の増井祐介様にご登壇いただきました。
投資育成の投資先企業経営者にご登壇いただき、リレー形式で講義を行っています。
今回は株式会社エージェンシーアシスト 代表取締役社長の増井祐介様にご登壇いただき、「中小企業の風土作り」というテーマでご講義いただきました。
その一部をレポートいたします。
企業文化がまったく異なる3社での勤務を経て、父が創業した現在の会社に入社された増井社長。異なる組織風土の中で培った経験が、「風土作り」の重要性を強く意識するきっかけになったといいます。
増井社長はまず、同社の事業目的を「私たちはものづくり支援企業」と位置づけ、企業理念を「Stand by you(お客様、協力企業のみならず、同僚や家族すべて)」と定義しました。そして「共に働きたい人物像」を明確化し、その中でも「共感」「主体者」「成長」という3つのキーワードに重きを置き、積極的な社内改革を推進してこられました。
講義では、社員の主体性を育む取り組みとして、社員自身が会社の強み・弱みを話し合い、SWOT分析を通じて行動指針を導くプロセスが紹介されました。また、「ファシリテーション会議」や「提案制度」といった社内施策も、具体的なエピソードを交えて語られました。とりわけ、これらの施策が「社員一人ひとりの主体性や成長意欲を引き出す土壌」として機能しているというお言葉が印象的でした。
最後に増井社長は、「経営者の仕事は社員を成長させることではなく、社員が成長する土壌を作ること」と語り、そのメッセージは受講した学生たちの心に深く響いたようです。
増井社長、貴重なお話をありがとうございました。
【株式会社エージェンシーアシスト 会社概要】
各種機械装置用の加工部品(マシニング・旋盤等の加工を要する部品)に特化した専門商社です。ユーザーから預かった設計図面を基に、創業来築いてきた加工業者とのネットワークを活用し、多種多様な加工部品の調達・検査・品質保証までを一貫対応しています。QCDに対する評価は高く、半導体製造装置、工作機械等の幅広いユーザーから受注を獲得しています。近年は、自動化・省人化装置の設計から組立を一貫対応する「マシナリーサービス」や、精密測定を請負う「計測サービス」にも注力しており、周辺ニーズの取り込みにも努めています。
【本社所在地】京都府久世郡久御山町佐古外屋敷66-1
【会社HP】https://www.agency-assist.co.jp