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イベントレポート


【講義日:2025年07月03日】  Fbeiホールディングス株式会社 / 九州産業大学 商学部「ビジネスシミュレーション」

九州産業大学商学部「ビジネスシミュレーション」の講義に、投資育成の投資先であるFbeiホールディングス株式会社の代表取締役社長、武藤元美様をお迎えしました。

今回は、「稲盛経営哲学による危機からの事業再生 〜再建不能と評価された企業を再生した経営の要諦とは〜」というテーマでご講演いただき、その一部をレポートします。

Fbeiホールディングス株式会社/九州産業大学 商学部「ビジネスシミュレーション」

武藤社長は大学卒業後、大手企業の関連会社で経験を積まれた後、将来性を見据えて地元のIT企業へ果敢に転職されました。その後、大手企業との合弁会社の設立に挑戦するなど、寝食を忘れるほど働かれましたが、勤務先のM&Aをきっかけに45歳で独立。新しい可能性を見つけるための挑戦が続く中、業界の先輩に相談したことで仕事が増えはじめたといいます。「いつも絶妙なご縁が現れてくれる」と語る武藤社長。同じころ、稲盛和夫氏の経営哲学に出会い、「稲盛塾長に出会い、自分の稚拙さを知りました」と振り返ります。稲盛経営哲学を猛勉強し、2011年には稲盛経営者賞を受賞。社員との信頼関係を築き、経営の透明化を推進することで、現在では、システム開発やITソリューションの提供のみならず、ホールディング化により事業領域を拡大されています。また、2021年の文部科学大臣表彰(社会教育功労者表彰)や、経済産業省が2024年3月に公表した「支援機関を通じた中堅・中小企業等のDX支援の在り方に関する検討会」では、検討委員として「DX支援ガイダンス」の策定にも携わるなど、経営者としての立場を超えてご活躍されておられます。

Fbeiホールディングス株式会社/九州産業大学 商学部「ビジネスシミュレーション」

今回の講義で再生事例として挙げていただいた企業は、デューデリジェンスの結果、再建不可能と判断され、社内幹部はもちろん、コンサルタントや弁護士にも反対される状況でした。武藤社長は「追加資金を投入せず、自分一人で再生させる」と決意して、稲盛経営哲学を実践。フィロソフィーの浸透、アメーバ管理会計の導入、人事評価制度の刷新、DXの推進を軸に展開し、短期間で事業再生をやり遂げたエピソードについて語っていただきました。

Fbeiホールディングス株式会社/九州産業大学 商学部「ビジネスシミュレーション」

講義の最後には、稲盛和夫氏の言葉「人生の目的は、生まれた時よりも美しい心にすること」や、ハーバード大学の「人は何が幸せか」という研究を引用され、人間性を高める重要性、そして自分の周りのコミュニティを築く意義について、熱く語られました。

この講義は、受講した学生にとって、これからの生き方や考え方を学ぶ貴重なきっかけとなったことでしょう。

武藤社長、貴重なお話をいただき、誠にありがとうございました。

【Fbeiホールディングス株式会社 会社概要】
製造・物流関係をはじめ幅広い業種向けに、企業の基幹システムを開発・納入しているシステムインテグレーターです。丁寧な要件定義を信条とし、顧客ニーズにあったシステム開発を行うことで高い評価を獲得しており、業界内での存在感を高めています。スマートフォンを活用したシステムの開発、顧客企業に対するコンサルティングやクラウドセンターによるシステムサービスビジネスに業容拡大を目指すほか、AIを活用したテクノロジーにもチャレンジしています。

【本社所在地】福岡市博多区博多駅前3-26-29
【拠点】東京オフィス、鳥栖オフィス
【従業員数】150名(グループ)
【会社HP】https://fbicenter.co.jp/

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