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イベントレポート


【講義日:2025年06月17日】  藤本産業株式会社 / 関西大学 国際部「日本事情Ⅰ」

外国人留学生を対象とする関西大学国際部「日本事情Ⅰ」の講義に、投資育成の投資先である藤本産業株式会社 代表取締役社長の藤本翔平様、P&C (People & Culture)部のガン・ウェン・スォ様のお二人にご登壇いただきました。

今回の講義では、藤本社長とガン様に会社の概要やねじの業界についてご説明いただきました。後半では、「多様な人材が所属するチームで、うまく働くには?」をテーマに、受講中の外国人留学生との間で活発な意見交換が行われました。その模様の一部をレポートいたします。

藤本産業株式会社/関西大学 国際部「日本事情Ⅰ」

藤本産業株式会社は、1931年に建築金物や機械の組立用特殊ねじの製造・販売を手がける個人事業として創業しました。終戦後の1947年には法人化し、ねじの専門商社としてアメリカなどへの輸出も開始しています。
藤本社長は、「『ねじ』と一口に言っても種類は非常に多く、スマートフォンに使われる精密ねじから橋梁に用いられる大型ボルトまで、一般流通品だけでも数十万点にのぼります」と語っています。
同社は、国内外の多様なサプライヤーと良好な関係を築き、10万点以上の商品を取扱い、豊富な在庫を強みに、いわゆる「ジャストインタイム」方式を生かした事業展開を続けてきました。
さらに、自動発注管理システム「SmartBin(スマートビン)」の展開を進め、顧客にとって在庫確認や発注作業が不要となるソリューションを提案し、注目を集めています。

藤本産業株式会社/関西大学 国際部「日本事情Ⅰ」

事業の拡大に伴い、同社では30年以上前から貿易担当として外国人材を採用してきた実績があり、近年は少子高齢化への懸念を背景に、より積極的に外国人材の登用を進めています。 現在では9ヵ国から25名の外国人材が活躍しており、藤本社長は「経営環境の変化スピードが加速する中で、多様な価値観を持つ外国人材の採用は、企業の柔軟な経営に繋がる」と語っています。 また、日本人・外国人を問わず、すべての従業員がやりがいを感じながら前向きに働ける職場づくりを目指しており、チームワークや協調性を重んじる企業風土のもと、外国人材のみならず日本人社員の定着率も非常に高い職場を実現しています。

藤本産業株式会社/関西大学 国際部「日本事情Ⅰ」

講義の後半では、「多様な人材が所属するチームで、うまく働くには?」をテーマに、外国人留学生の皆さんとの活発な議論が交わされました。 ガン様からは、「コミュニケーションは双方向のものであり、自分から話しかけるだけでなく、日本人従業員の側からももっと積極的に話しかけてほしい」との意見が寄せられました。 また、藤本社長は「異文化を理解するためには、コミュニケーションの場が重要です」と語る一方で、「互いのバックグラウンドへの理解も大切ですが、人間は本来『エモーショナル』な存在です。一生懸命に意見を述べることで、時には衝突が生じることもあります」と、印象的なメッセージを伝えられました。
受講した外国人留学生にとっても、将来の働き方やコミュニケーションについて深く考える、貴重な機会となったのではないでしょうか。

藤本社長、ガン様、貴重なお話をありがとうございました。

【藤本産業株式会社 会社概要】
ねじの専門商社として、東大阪市を拠点に、全国のねじ卸業者やエンドユーザーに対し、ねじおよび関連部品の販売しています。 取り扱い商品は10万点におよび、常時4万点を超える在庫を備えています。また、各種検査装置を完備するとともに、中国およびベトナムに現地法人を設立し、多様な調達ネットワークを構築することで、高いQCD(品質・コスト・納期)を実現しています。 さらに、スイス・ボサード社のアライアンス・パートナーとして、自動発注管理システム「SmartBin(スマートビン)」の導入も積極的に推進しています。

【本社所在地】〒578-0957 大阪府東大阪市本庄中 2-3-6
【拠点】東大阪物流センター、東京営業所、尾道営業所、東北(山形)営業所、秋田営業所
【従業員数】104人 国内89名、海外15名(グループ全体 170名)
【会社HP】https://fujimotosangyo.co.jp/

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