京都産業大学 経営学部「中小企業経営論」の講義に、投資育成の投資先であるフジノ食品株式会社 代表取締役会長の藤野潔様にご登壇いただきました。
1971年に藤野会長が創業されてから半世紀を超えたフジノ食品株式会社。今回、藤野会長には、社員とご家族、仕入先、お客様とともに目的を共有しながら成長・発展を遂げてきた同社の経営の歩みについてご講演いただきました。その一部をレポートいたします。
同社が創業とともに社是とし、会社運営の基本とされているのが「愛と信頼による人間尊重の経営」と「消費者本位の顧客に愛される営業」です。
愛と信頼による人間尊重の経営
藤野会長が「目標達成のためには、潜在意識に浸透するほどの強い願望を持つことが必要」とのお考えのもと注力されてきたことが、社員との「ベクトルを合わす」ことです。そのために、同社では会社の方針を共有するハンドブックを作成されている他、会社の現状などを伝える社内報『社長室レポート』を社員とご家族に向けて定期的に発行されています。さらに、会社規模が拡大した近年は、幹部や次世代を支える中間管理職の研修など、人材育成に積極的に取り組んでおられることなどについてお話しいただきました。
消費者本位の顧客に愛される営業
「創業当初は『飛んでいきます どこまでも』の精神で、まずは大手顧客から教えてもらうことから始めた。仕入先やお客様との交渉で常に意識していることは、①相手を知り・当社を知ってもらうこと、②先手必勝」と語られた藤野会長。そのうえで、相手の課題をしっかりとらえて対応したことで大手メーカーの特約店になることに成功した事例や、関西地方へ進出する企業に一番乗りで情報提供し顧客化に成功した事例など、数々の商談事例についてお話しいただきました。
自ら会社を創業して一代で年商200億円を超える企業に成長させた大先輩(藤野会長は京都産業大学の第4期卒業生)の力強いお言葉は、受講した学生達の心にも強く響いたのではないでしょうか。
藤野会長、貴重なお話をありがとうございました。
【フジノ食品株式会社 会社概要】
近畿・東海・北陸圏を主要エリアとする業務用食品の卸売業者で、加工冷凍食品・調味料等の食材をはじめとして、洗剤・パッケージ類等の消耗資材まで幅広い商材を取り扱っています。食材データーバンクを標榜し、給食、外食、惣菜、製菓・製パン部門に幅広く事業を展開しており,安定した事業基盤を築いています。安全・安心・高品質な食材を最適な環境の基、ローコストで提供するとともに、個別配送・小ロット注文への対応など小回りを利かせたサービス展開にも取り組んでおり、得意先から高い信頼を得ています。
【本社所在地】滋賀県彦根市東沼波町172-2
【会社HP】https://www.ffdb.jp