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イベントレポート


【講義日:2024年12月13日】  株式会社因幡電機製作所 / 龍谷大学 経営学部「経営革新論」

龍谷大学 経営学部「経営革新論」の講義に、投資育成の投資先である株式会社因幡電機製作所 代表取締役社長の川口久文様にご登壇いただきました。

今回、川口社長には、「取り組みの軌跡」と題し、これまで取り組まれてきた様々な組織改革などについてご講演いただきました。その一部をレポートいたします。

株式会社因幡電機製作所/龍谷大学 経営学部「経営革新論」

「入社した当時は、典型的なトップダウン型の企業で、上からの指示があれば機動的に機能するが、下から意見が出てくる組織ではなく、目先の仕事に追われ、新たな事業の柱となるような製品開発や人材育成等もできていなかった。自分が30代前半で社長を引き継ぐにあたり、このままでは長期的に持続できるのか不安になった。そこで、会社が向かう方向性を定めるべく、ビジョンを作成するとともに、言葉だけでは終わらせないように具体的な行動(アクションプラン)を各部門・個人に落とし込みながら実行していった。また、事業部間での関心が薄く、一体感が乏しかったっことから、全体での意見交換の場として、セクション問わず、役員、部門長が参加する全体MR(マネジメントレビュー)を実施した。全体MRでは従来型の役員に対する報告メインの会議ではなく、役員・部門長が一緒に並んで座り、『否定しない』などの一定のルールの下、質疑応答メインの会議になるように工夫した。さらに、部門長だけの合宿を開催し、部門長同士が気軽に相談できる関係づくりを後押ししているほか、新入社員と若手社員の共同作業や全員参加の3S活動など、他部署の人や普段顔を合わせることのない人との交流の機会をつくることで、相互理解を深め、組織として一体感を高める取り組みを進めている。」などとお話しいただきました。

株式会社因幡電機製作所/龍谷大学 経営学部「経営革新論」

「成果はやってみないと分からない。何かに取り組もうとすると、必ず批判してくる人がいるが、まずはやってみることが必要。たとえ上手くいかなくても、諦めずにやり抜くことが重要で、人のせいにせずに、周囲を巻き込みながら、皆の共通課題として一緒に考えていく姿勢が必要。失敗から何も学ばなければ失敗になる。失敗をどう活かすかが大事」など川口社長が普段から大切にしていることについて、学生たちも共感を覚えたのではないでしょうか。

川口社長、貴重なお話をありがとうございました。

【株式会社因幡電機製作所 会社概要】
設立以来、配電、照明分野を得意としてきた社会インフラ型のメーカー。官公庁やビル、マンション、工場など大規模施設向けの配電盤の開発・製造・販売や道路灯、防犯灯、街路灯、仮設照明などの器具および照明用ポールの設計・製造・据付などを手掛ける。営業・設計・工場が一体となって製品をカスタマイズできる体制を整え、多様な顧客ニーズにあわせられる"対応力"が強み。既存事業で培った知的技術を活かして新規事業の開発に注力している。

【本社所在地】大阪市西区立売堀3-1-1 大阪トヨペットビル7F
【拠点】東京事業所、札幌営業所、羽曳野工場、奈良工場、群馬工場
【従業員数】264人
【会社HP】https://www.inaba.com/

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