同志社大学 商学部「中小企業論」の講義に、投資育成の投資先である株式会社久門製作所 代表取締役社長の久門龍明様にご登壇いただきました。
今回、久門社長には「人づくりで成長続ける配管資材専門商社」をテーマにご講演いただき、同志社大学商学部OBとして後輩学生にエールを送っていただきました。その一部をレポートいたします。
久門社長には、「自分は幼い頃から甘やかされて育った所謂お坊ちゃんで、やりたい放題していた。業績悪化や支援した取引先の倒産など色々と失敗してきたが、常に他責思考で、失敗の原因が自分にあるとは考えたことがなかった。会社は自分のもの、社長は王様、社員は利益を稼ぐ人と考えていた。そんな折、とある経営者から『上から見ているだけでは分からない。作業着を着て倉庫作業をしなさい』と言われた。実際に働いてみると、社員の苦労や業務の流れが分かるようになり、しだいに周りの人と一緒に頑張り、一つのチームとしてやっていけるようになった。プライドだけが高く、何もできていなかったことが分かり、自分の至らなさを実感した。以来、会社は皆のもの、社長は社員を支えるリーダー、社員はともに輝く仲間との考えに代わり、人が育ち、自発的に頑張る組織づくりに取り組んだ結果、ここまで成長してこられた。」などとお話しいただきました。
「中小企業の良いところも見てもらいたい。中小企業は自分で仕事をつくっていける。会社の歯車にならずに、自分のやりたいことができる企業に就職してほしい。また、30~40代までは力を磨き、地元で起業することも視野に入れて欲しい。また、人生には失敗がつきものである。そういうときにいつも自分の中で、逃げない、捨てない、諦めないと唱えるようにしている。どれだけ苦しくても、きっと良い道があるので、頑張って欲しい。」との久門社長のメッセージは後輩学生の心にも響いたのではないでしょうか。
久門社長、貴重なお話をありがとうございました。
【株式会社久門製作所 会社概要】
工業用バルブで全国トップクラスの取扱高を誇る配管資材の専門商社。化学・電力・ガス・製紙・製鋼業界等の工場・生産設備向けを主体としており,大手ユーザーや二次問屋を中心に全国2,000社近くの得意先を有する。豊富な品揃えで即納体制を構築していることや,専門知識を有する営業担当者が使用環境・用途等を熟知した提案営業を行っていることから,得意先から高い評価を受けている。中国市場の開拓に加え,配管資材用補修材の販売を展開するなど,更なる成長を目指している。
【本社所在地】大阪市西区立売堀3-5-11
【拠点】東京支店、名古屋支店、九州支店、札幌営業所、鹿島営業所、兵庫営業所、四日市営業所、広島営業所、東北SAT、北率SAT、岡山SAT、鳥栖SAT、長崎SAT、苫小牧事務所、HISAKADO.SC、久門國際貿易(青島)有限公司、HISAKADO VIETNAM CO.,LTD、シンガポール、ジャカルタ(インドネシア)
【従業員数】184人
【会社HP】http://www.hisakado.co.jp/