トーイク就活 優良中小企業発見サイト

イベントレポート


【講義日:2024年10月10日】  旭電機化成株式会社 / 関西大学 商学部「中小企業論」

関西大学 商学部「中小企業論」の講義に、投資育成の投資先である旭電機化成株式会社 代表取締役社長の原直宏様にご登壇いただきました。

当社は、これまで取引先からの依頼を受けて救済目的でM&Aを実施してきているほか、自社で手掛けていた事業を分社化してきており、現在では当社を含む6社でグループを形成しています。今回、原社長には、「分社化とアントレプレナーシップ経営」をテーマに、「みんなでハッピーになろう」という会社理念の下、どのように事業を発展させ続けてきたかについてご講演いただきました。その一部をレポートいたします。

旭電機化成株式会社/関西大学 商学部「中小企業論」

原社長は、先代の急逝に伴い、22歳の若さで社長を引き継いでから、50年以上に亘り、当社の成長を牽引してこられました。引き継いだ当初の債務超過の状態からの立て直しや、プラザ合意後の急激な円高(240円/ドル→140円/ドル)による得意先の海外生産移転など数々の試練が降りかかる中、下請けからの脱却を目指し、アイデア商品の開発等に取り組んでこられました。同時に、社員の努力に報いる方法として、ある程度事業が成長してくると社員を子会社の社長としながら分社化を進めてこられました。分社化の成否はトップの人選で95%が決まる、人選にあたってはプロ意識を持ちながら顧客と関係をきちんと構築できているかなどの人間力を見ている、などと説明され、社長になるには、①決算書が読める、②全ては自分の責任と思う自覚、③誰よりも業界に詳しくなる、④どんな苦境でも決して逃げない勇気が必要である、などとお話いただきました。

旭電機化成株式会社/関西大学 商学部「中小企業論」

また、起業を志す学生に対し、「好きなことを仕事にするのではなく、(起業する前に)就職したとすれば、そこの会社の仕事を好きになり、その仕事のプロを目指す方が成功する近道になる。起業すると、大変なことも多く、後ろ向きな気持ちが出てくるが、決して口に出さず、絶えず、明るく前向きであることが必要。それが難しいなら、社長という役を演じているという意識を持つと良い。そして、自分のことよりも、社員を大事にすることを最優先に考えるべきで、情報はできるだけ公開し、給与等できちんと報いるようにすれば、喜んで協力してもらえるようになる。」と熱いメッセージを送られてました。

原社長、貴重なお話をありがとうございました。

旭電機化成株式会社/関西大学 商学部「中小企業論」

自社の魅力について語る原雅士取締役(右)と入社2年目(アルバイト含むと3年目)の仲間藍翔氏(左)

【旭電機化成株式会社 会社概要】
「一味違う…」をテーマに,企業としてのあり様,商品の特徴など,他社と少しちがうという事を目指してやってきました。これからも生活便利商品を開発したいと思います。

【本社所在地】大阪市東成区神路4ー3ー18
【拠点】青山第1工場(三重県伊賀市) 青山第二工場(三重県伊賀市) 名古屋工場 横浜営業所
【従業員数】128名(グループ全体165名)
【会社HP】https://asahi-electro-chemical.com/

SNS

トップへ戻る