摂南大学　経営学部「中小企業論」の講義に、投資育成の投資先である株式会社福井製作所 代表取締役社長の福井洋様にご登壇いただきました。

今回、福井社長には、カーボンニュートラルをキーワードに、安全弁業界の現状や今後の方向性などについて解説していただくとともに、ご自身の失敗談を通じて、学生に対してキャリア形成に関するメッセージなどをお伝えいただきました。その一部をレポートいたします。

「安全弁」は、主にガスを貯蔵するタンクや発電ボイラ設備、化学プラントの配管など圧力がかかる箇所に設置されており、機器内部の圧力上昇による爆発や破損を防ぐために、圧力を逃がす最終安全装置。石炭・石油の代替燃料であるLNG運搬船向け安全弁で世界シェア№1の同社は、「カーボンニュートラル社会のエネルギービジネス領域の中心にいる」ことを目指し、カーボンニュートラル社会に向けた様々な技術開発などに取り組んでおり、今後エネルギー業界がどのように変わっていくのか、などについてお話しいただきました。

福井社長は、「若い頃、自分に自信がなく、自分の意見を言えずに皆に良い顔ばかりしていた結果、人から全く信頼してもらえず、ダメダメだった。」と振り返られ、自分のような大人にならないでほしいとのメッセージを伝えられました。また、「20年前は言われたことをきちんとやる人材が求められていたが、インターネットが普及したことなどで、仕事のスピードが圧倒的に速くなっており、今は自ら考えて行動できる人材が求められている。人は環境などで変わることができるので、敢えて厳しいところに身を置くことで自分の成長を加速させることもできる。」などとも話され、自身の半生を振り返りながら、それを反面教師としながら挑戦し続けていると話す福井社長の話は、学生にとって今後のキャリアについて考える良いきっかけとなったのではないでしょうか。

福井社長、貴重なお話をありがとうございました。

【株式会社福井製作所 会社概要】
安全弁世界TOP3の一社。LNG船安全弁は世界シェアNO.1。枚方工場でモノづくりを一貫して手がけ、「日本品質」を提供。海外売上が 8 割で、アフターサービスネットワークは世界18カ国へ展開し、納入後のフォローにも力を注いでいます。

【本社所在地】大阪府枚方市招提田近1－6
【拠点】横浜オフィス
【従業員数】195名
【会社HP】https://fkis.co.jp/