平松工業株式会社/2024年度 立命館大学 価値共創プロジェクト
2024年4月~6月にかけ、立命館大学経営学部西岡ゼミの学生(3回生19名)と平松工業株式会社との間で、中小企業価値共創プロジェクトが実施されました。今回はそのプロジェクトの内容の一部をレポートいたします。
平松工業株式会社(本社:大阪市淀川区)はインナーウェア、アウターウェアをはじめとしたアパレル製品の企画から生産まで一貫して手掛けるアパレルメーカーです。
大手メーカー・商社とタイアップしたオリジナル商品開発から大手量販店向けOEMなど迅速かつ大量生産にも対応している他、品質の高さにも定評があり業界内で一目をおかれておられます。
○中小企業価値共創プロジェクトとは
中堅・中小企業と経営学を学ぶ立命館大学の学生との連携を通して、企業や地域の抱える課題解決や新たなビジネスの創造につながるアイディアを探索・共創することを目的とした産学連携プロジェクトです。
本プロジェクトの進め方は、解決する課題等を学生と企業の相互協議のうえ設定し、対象企業の経営者・担当者の協力を得ながら、学生が調査研究を進めていくというものです。
スケジュールは、以下のように進みました。
(事前協議):平松工業㈱と西岡教授が研究課題についてディスカッション。研究課題の抽出。
(企業訪問):事前協議を踏まえ、平松工業㈱と学生がディスカッション。研究課題の深掘り。
(調査研究):西岡ゼミの学生が調査研究を進める。
(中間報告会、最終報告会):調査研究の進捗報告と最終プレゼン。
事前協議、企業訪問を経て、以下4点について調査研究をすることとなりました。
①SNS活用によるEC強化策
②楽天市場のショップページ改良
③シニア向けインナー開発
④若年層向け消臭サニタリーショーツ開発
4月に実施した初顔合わせとなる企業訪問では、平松社長、平松専務から会社概要の説明や当社の抱える課題について話があり、それに対して学生から数多くの質問がされました。活発な質疑応答が行われ研究課題が抽出された後に、実際の製品を見て触る機会が与えられ理解を深めました。また、学生の出した案については「世に出すよう努力する」と仰っていただき、学生達のモチベーションが大きく上がりました。それぞれの課題に対しては、4班に分れて研究することとなり、西岡ゼミ生19名の研究がスタートしました。
企業訪問後、学生たちはディスカッションの内容を踏まえて、グループごとに市場調査、介護施設への訪問調査、アンケート調査等を実施しました。
それらの調査結果を踏まえて頭を悩ませながら議論を繰り返し、より良い提案ができるよう奮闘しました。
中間報告会では、進捗を報告すると同時に、平松社長やご担当者からの指摘等で、学生に新たな課題や気付きが生まれました。
学生たちは悪戦苦闘しつつも、前向きに課題と向き合い、約3か月にわたって最終プレゼンテーションに向けた具体的な課題解決案を作り込んでいきました。
最終報告会では、学生たちの調査成果を踏まえて、4つのテーマに対する事業提案が行われました。その提案プレゼンを受けた平松社長からは、「それぞれのテーマに対してよく調べており、学生ならではの着眼点、素朴な疑問に勉強させられる場面が多々あった。プレゼン内容自体にも非常に興味があり、可能性がある提案もあったので具体的に進めていきたい。」と学生たちのこれまでの努力が報われるようなコメントをいただきました。
↑最終プレゼンテーションの様子とその終了後に撮影した集合写真。
今回のプロジェクトにご参加いただきました、平松工業株式会社様、立命館大学経営学部 西岡ゼミの皆様の今後益々のご活躍を祈念しております。
どうもありがとうございました。
【平松工業株式会社 会社概要】
インナーウェア、アウターウェアをはじめとしたアパレル製品の企画から生産まで一貫して手掛ける創業70年のアパレルメーカー。中国をはじめ,ベトナム,ミャンマーなどの東南アジア諸国に多数の協力工場があり高品質な商品の提供、柔軟かつスピーディな対応が大きな強みである。「良い商品」を「リーズナブルな価格」で提供できるモノづくりを行っており,顧客とユーザーの期待に応えている。
【本社所在地】大阪市淀川区西宮原2-2-2 新大阪センイシティー4F
【拠点】同上
【従業員数】37
【会社HP】http://www.e-hiramatsu.co.jp/